【論旨】
《一》 まず熱病とは関わりのない偏枯(半身不随)と痱(中風)について論ずる。
《二》 熱が出て三日経過した場合、七、八日経過した場合の治療法について。刺法は五十九刺を上げているが、脈診法は霊枢独特の人迎脈口診である。選穴も五行の相剋関係にそって選ばれている。
また「汗出大甚、取内踝上横脈以止之」とある内踝上の穴は、喉・歯の治療に用いる奇穴でもある(備急千金要法、外台秘要、類經図翼に記載)。
《三》熱病の、刺してはならない場合、九例を論ずる。
《四》いわゆる五十九刺について。
《五》「気満胸中、喘息」「心疝暴痛」など、熱病に係ると思われる各症状の刺法。